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常念山脈縦走




:常念岳から蝶ヶ岳へ天空のアルプスパノラマコース


2019/07/16~07/17

北アルプス南部の常念山脈に位置する常念岳から蝶ヶ岳までをテント泊一泊を絡めて縦走してきました。
常念岳の名前の由来には諸説あって昔の伝説は本当に面白いなぁと感じさせられます。

安曇野市内や反対側の涸沢カールから見たときに、とても端正なピラミッド型をした山容なので目にしている方も多いはずです。
その端正な山容を登り詰め、山頂を南下する形で常念山脈の最南端、蝶ヶ岳へと向かい、眺望抜群と評判の蝶ヶ岳ヒュッテ野営場にてテント泊。
翌日は、長塀尾根を降って徳澤園経由の上高地ルートにて下山します。


酒好き常念坊さんのいる常念岳へ、いざ!





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毎日アルペン号・中房温泉行に乗車して、途中の一ノ沢登山口にやってきました。

ここには登山届が提出できる指導所ととてもきれいなトイレ、水場がありますので
安心して登山開始の準備ができます。






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午前4:50 一ノ沢登山口より常念岳へ向けスタートします。








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樹林帯に入りますが、すぐに沢沿いに出るので朝の瑞々しい空気を吸いながらのんびりと登ります。





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前日からの雨の影響で若干増水していますが濁りはないのでこの後の渡渉ポイントも大丈夫でしょう。






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水の流れがあるだけで体感温度は数℃低く感じるから快適な登山道です。








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沢の流れを見ると必ず手を入れて冷たさを確認したくなる人は私だけではなく多くいらっしゃると思います。







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渡渉ポイントにもしっかりとした丸太の橋が架けられいますので特段の危険個所はありません。





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小雨がぱらついていたスタート時から段々と明るい雲へと変化しています。
これは山頂での展望にも期待ができそう。







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山肌からも水が染み出して沢へと流れ込みます。
この流れが安曇野を潤すんでしょうね。わさびも育つはずです。







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水場がありましたので汲んでいただきます。

あ!あまい!!






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最終水場でした。
この先、常念小屋のあと、稜線上には水場がありませんので飲料水計画は慎重に。








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親切な表記なのですが・・・・・
山道での「あと~km」や「~m」は斜度の関係上、実数なのか?、直線距離なのか?によって心が打ち砕かれるくらいに違ったりします。あくまでも参考程度に考えておいた方が、いやむしろ、「あと2時間だな、」なんてありえないくらい長めの時間を自分に言い聞かせると、あっという間に着いちゃう”ナイス勘違い“となって嬉しいです。。。

そんなことばかり考えながら歩いていたります(笑)








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8:20 常念乗越に到達です。

目の前の看板の向こうに常念小屋があります。









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こちらは常念岳山頂へと向かう稜線。
ガスの演出がニクいですね。

いや、ガスが憎いですね!(笑)







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予定のコースタイムをはるかに巻いたようですので小屋前のベンチで15分ほど休憩しました。






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雲で煙ってしまっていますが、小屋の向こう側には飛騨山脈の主稜線、槍ヶ岳~穂高岳の稜線があるはずです。







休憩後、常念岳への取り付きへ歩を進めると・・・・・


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おや?



おやおや!!







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雷鳥です。

アルプスに来るようになって3年。
やっとその姿を間近で見ることができました。
こちらを怖がるそぶりは見せず、登山道上を闊歩しています。

目の上が赤いから雄かな?








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天敵から身を隠すための擬態が素晴らしいですね。すぐに見失ってしまいます。

ガスが出ている時は上空から狙われるリスクが下がるのでハイマツの生活空間から出てくるのだとか。







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10:00 常念小屋から1時間ちょっとで常念岳山頂に到達です!が・・・・・


山頂は雲の中で眺望は一切ありませんでした。





:常念岳を後にして蝶ヶ岳へ天空縦走路を往く!





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山頂を辞去して登ってきたのとは反対側の稜線を降ります。
振り返ると、稜線を挟んで雲の流れが変わり始めました。
この降りもなかなかどうして、岩とザレ、急坂でつま先と大腿四頭筋に強いプレッシャーのかかる登山道でしたね。







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森林限界以下まで降り樹林帯へと入ります。
ミヤマキンバイ(キンポウゲ?)のお花畑を進みます。






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降っては登り返しての連続と樹林帯の中なので高高度の稜線を歩いている感覚はありません。
どちらかと言えばここがアルプスだということを忘れ、いつものホームグラウンドである丹沢・バカ尾根かと錯覚するほど普通の登山道となりました。






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まだまだアップダウンは続きますが、先に見えているちょこんとした突起が蝶槍です。
あそこまで到達すれば、やはりここはアルプスだったと実感する稜線となります。






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振り返ると常念岳がその姿を徐々に現しています。
登るだけだとその山の山容は断片的にしか見ることができませんが、縦走だと先ほど登った山の登坂の感覚とその全容を俯瞰できますので非常に満足度が高まります。







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槍ヶ岳~穂高岳の稜線上の雲は未だ取れませんが、あちらの稜線が見える位置まで登り返してきました。






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遠くからでも分かる常念岳の山容は近くで見るとさらに迫力のある姿かたちでどちらかと言えば男性的な山のように感じました。







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蝶槍まであと少し。






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13:30 蝶槍を超えました。







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さぁ!ここからアルプス大展望の稜線歩きです。
なだらかな稜線が蝶ヶ岳まで続きます。






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ケルンと飛騨山脈主稜線。






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14:00 蝶槍から30分ほどで蝶ヶ岳山頂直下にある蝶ヶ岳ヒュッテに到着です。






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このころから雲が断続的に切れはじめ槍ヶ岳がその姿を現してくれました。
北アルプスに来るとこのシンボル的な山を探してしまいます。
また、この山が見えるか見えないかでなんとなくその山行の達成度が変わります。(笑)






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蝶ヶ岳ヒュッテのテント場。
7月のシーズン前の平日とあって自分を含めたテント泊は3組だけ。静かなキャンプになりそうです。






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自分のテントの前はミヤマキンバイ(キンポウゲ?)の群落。






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反対側にはチングルマが。






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可愛らしいこの花の最盛期はちょうど7月中ごろから後半、場所によっては8月前半まで。
その後は花の部分が綿毛化して全く違う花のように変態します。







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寝床が整うとホッとしますね。







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バーゴのシングルウォールテント。結露はありますが、結局ダブルウォールでもするしね。拭き取れば気になるほどではありませんでした。






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蝶ヶ岳山頂から今日歩んできた稜線と蝶ヶ岳ヒュッテを俯瞰。
午後になって雲の動きがダイナミックになって参りました。







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蝶ヶ岳山頂碑。ここの山頂にはあまりピーク感はありません。そのかわり、ヒュッテからもテント場からもひょいっと来られるので何往復でもできちゃいます。







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右側の雲海の下は三股登山口・安曇野市内ですがどうやら豪雨に見舞われていたようです。
レインウエアを纏ったまま登られてきた男性が、命からがらな?ていで興奮気味に教えてくれました。

雨雲の上は至って夏の空。下界で雨雲を見たらこの光景を思い出そうと思います。






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涸沢カール






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穂高に抱かれる涸沢カールの位置関係がよくわかる見晴らしです。







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もうすぐ夕暮れです。







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夜の帳が落ち始め、テントの明かりが幻想的な時間へと・・・・・
山の夜は早いので18:00にはシュラフに潜り込みます。







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そして午前2:00には起床です!
山の夜の始まり。









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この日は満月でしたので、月明かりに照らされた飛騨山脈の主稜線がなんとも幻想的でした。
蝶ヶ岳山頂から何枚もの写真を撮って、ひとりはしゃぎまわる・・・・・








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槍ヶ岳も・・・・・







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大キレットからひょっこり雲が覗いていますね。








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主稜線に見とれていると、段々に東の空も明るくなってきました。








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東の空が明るくなるだけで西側に位置する主稜線もほんのり明るくなって、先ほどよりも山座同定がしやすくなりました。








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さぁ!朝日です。








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朝日を浴びて山肌がピンクからオレンジへと変化するモルゲンロートも始まりました。








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大変素晴らしい光景を見ることができました。

さて、名残惜しいですが、朝の天体ショーも終わりましたので上高地方面へ向けて出発です。









:ただただ長い!長塀尾根を降ってあの小説で有名な徳澤園へ向け下降開始です




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下山の尾根に入って、槍ヶ岳最後の眺望。








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いたって丹沢・奥多摩チックな樹林帯を往く。
違いを挙げるなら流石の北ア、急こう配が過ぎます。。。






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降り始めて2時間ほどで徳澤園の建物が視界に入ってきまして、ここでやっと安堵感に包まれます。
2時間丸々降りで膝が笑う、どちらかというと大爆笑。。。







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徳澤園からはとーっても平和な林道をテクテク







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1時間30分ほどで上高地手前の小梨平キャンプ場を通過。
山岳部?学生さんの合宿風景を横目に河童橋は目と鼻の先です。








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ガチの登山客とゆるゆるな観光客が入り乱れる河童橋から穂高連峰の眺め。
ここまで来ると、「終わったー!」感で安堵します。







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朝7時から営業してくれている日帰り入浴へ。







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登山客対応は素晴らしいですね!








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かくして、一泊二日の常念山脈への山旅は概ね天候にも恵まれ大満足にて幕を下ろしました。
今回のルートは、季節を変えて何度でも訪れたくなる最高のルートでした。
北アルプスの象徴的な稜線と並行して踏破でき、その雄大な眺めを一望できる常念山脈。

初心者の方でも、常念小屋での宿泊を絡めたりして日程に余裕を持たせれば難なく踏破できる縦走入門にもぴったりなルートという所感です。
この素晴らしく雄大な光景を是非ご自分の目で見てみてください!
本当おすすめルートです。















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